2007年12月24日月曜日

品格

 昨年の流行語です。読売新聞(朝刊)に連載の「時代の証言者」の中で藤原正彦教授・数学者が、大学のゼミで明治期の知識人が書いたものを読んで感想を書き、討議すると書かれ、例として新渡戸稲造の「武士道」が挙げられていました。早速、数少ない私の著書の中なら引っ張り出して読み返し、改めて教養・知識ある人がおられたことに感銘を受けました。
 「女性の品格」は30年前に女子大を出た妻に言わせるとごく当たり前のことらしいが、「論語読みの論語知らず」を戒めなければならない。
 ちなみに、昨日、テレビ「情熱大陸」で「坂東眞理子の“品格”」を見ました。藤原正彦は、先の連載(12/24)の中で『「国家の品格」を書きながら、これで文筆活動は終わりかも知れないと思っていました。自由・平等・民主主義など戦後日本の金科玉条を「欧米が作り上げたフィクション」と否定したのですから。』と書かれているが、「女性の品格」を書くことの方が勇気がいることです。